粤港澳大湾区構想って知ってる??

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みなさん こんにちは!

 

 

今日はちょっと真面目な話題を投稿します。

(なので、珍しく絵文字もなし。)

 

 

ここ香港では、最近、大きな都市計画「粤港澳大湾区構想」が発表されました。

これは、中国の広東省のうち珠江デルタ地域に指定されている都市と、香港、マカオの経済協力を強化するもので、

高い自治権が与えられてきた香港居民の皆さんにあっては胸中穏やかではないものとなりました。

 

 

私はここ香港の永住権はまだ持っておらず、

居住ビザを得て住んでいる香港生活初心者です。

もしブログを読んでくださっている方の中に、香港在住歴大先輩がいらしたとして、

その場合、お目汚しになりはしないか、若干ドキドキしております。

どうぞ温かい目で、お見守りください。

 

 

昨今の「粤港澳大湾区構想」の報道を受け知識を整理しておきたいこともあり、

今日はこのあたりの話題をまとめていきたいと思います。

 

 

間違っているところもあるかもしれませんが、

その際はご指摘いただきながら勉強したいと思っておりますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

「粤港澳大湾区」ってどこ?

 

「粤港澳大湾区」とは、

先に記しました香港&マカオと、

中国の広東省のうち珠江デルタ地域に指定されている都市、つまりは、

-深圳(しんせん)

-東莞(とんがん)

-広州(こうしゅう)

-珠海(じゅかい)

-仏山(ふつざん)

-恵州(けいしゅう)

-中山(ちゅうざん)

-江門(こうもん)

-肇慶(ちょうけい)

をその対象とするとされています。

 

 

香港に住んで数年の私が言うのもなんですが、

結構大陸側にごっそり飲み込まれたな、(香港とマカオが)という心証を受けております。

 

香港に住んでいると、中国大陸への行き来も、マカオへのお出かけもあるわけですが…

そうですね…

 

 

 

経済協力が謳われた場合、香港に住む外国人の私的に「あぁありうるな」と感じるエリアは、

 

マカオ

深圳

東莞

広州

 

 

この辺りではないでしょうか?

現実的にも、タッチアンドゴー(香港のIDカードを持っていれば、イミグレを通過するといえども自動ゲートで比較的容易に行き来できる)でさらっと行き来できる範囲です。

 

 

しかし、今回発表された都市構想には、そのエリアを大きく超えた、

香港からはより離れた都市が結構入っていました。

外国人の私が「あぁそうなんだー」と驚いているくらいなので、

ローカルの皆さんにとっては結構相当何らかの衝撃はあったのではないかな、と感じております。

 

 

きちゃった 中国の香港越え??

 

 

実は2日前、こんなニュースを目にしました。

 

www.recordchina.co.jp

 

 

深圳のGDPが香港を初めて超えた、とのニュースです。

「近い将来ありうるな」とは感じていましたが、

この「粤港澳大湾区構想」の発表に合わせてきたかのような報道。

(このニュースには、賛否両論存在します。人民元と香港ドルのレートの計算を年間で計算すべき、そうすると香港のGDPの方が上になる、との指摘です。)

 

 

香港にお住いの日本人の多くは、結構深圳に足を伸ばしたりして、

案外、香港ローカルよりも早い段階で、

深圳の目覚ましい開発と発展には気づいていたのではないのでしょうか。

ローカルに「すごく良かったよ」と話すと、「えぇ?本当に?」という反応でした。

元来深圳は、中国大陸だけで見れば、中央政府から離れた田舎。

しかし、この香港と隣接する最重要なロケーションであることから、

政府は着々と手を打っていたわけです。

 

 

これはおそらくの話ですが、

中国政府の高官家庭や政府から信頼を得ているそれなりの縁者の中で、

高い教育を受けた結構上層レベルの生活をしている人が、

どどっと生活をする場として流されてきたように感じます。

深圳の中心部には、高級マンションと、整備された地下鉄や高鉄が存在しているのですが、

身なりを見ても、かなりいいものを身につけ、

公共マナーも良好。

5年前に上海に行ったことがあるのですが、

お世辞にもいいとは言えないマナーだった彼らに比べると、

深圳居民の上流層は相当洗練されています。

 

 

そういった人たちの暮らしのため、

主要駅には高級ショッピングモールが建設され、

入っているスーパーマーケットも高級路線。

しかし、お値段、香港ほどバカ高くない、そしてフレッシュ。

ちょっと税金高いけど、住んでいる人にとっては快適としか言えない良好なエリアです。

 

 

資源が… 中国に香港人を取り込む

 

 

それを実現せしめている強みは、

中国側には、広大な土地と豊かな資源があることです。

香港には残念ながらそれがないのです。

 

 

これまで香港は、世界一の地価を誇りとしてきました。

香港の経済を支えてきたのは、実は、その不動産取引によって動くお金だったりするわけですが、

それが可能だったのは、「香港の土地が限られていたから」です。

狭い土地にあっては、マンションの一室だって、相当な価格で購入が容易ではないほどのものです。

 

 

香港民の感情もありますので、簡単に人は動くのか?というと???ですが、

それにしたってです。

香港内の郊外に住んで香港中心部まで通勤するよりも、

深圳から香港中心部まで通勤した方が移動時間も短く、

家賃も抑えて生活をすることができます。

 

 

香港の不動産は、こういった事情も一因となり、不動産販売が低迷しています。

香港で若い世代が不動産を購入するための頭金を貯めるのに、

約11年間毎月HKD20,000(約30万円)貯めて用意した、という話を聞いたことがあります。

(親から財産を分けてもらったり、親族の不動産を借りたり、

十人十色な状況でしょうから一概には言えませんので、その点悪しからず)

しかし、この貯蓄プランは、なかなかいいスケジューリングのものであり、

ローカルの給与額の相場に鑑みると、多くの人は、この貯蓄…できないんじゃないかなぁ、と感じるものです。

 

 

不動産販売が低迷しているということは、

賃貸物件に人が流れ、月額家賃が上昇傾向になりますが、

短絡的な理由で不動産販売が低迷しているのではなく、

「粤港澳大湾区構想」というガッチガチのプロジェクトが一因となっているのであれば、

今後上がり続ける賃貸物件を、上がるとわかっていて借り続けようと…思いますでしょうか…?

 

 

国民感情もあるかもしれませんが、

やはり先立つものはお金であり、安定した生活。

そして、ひょっとすると「もう一帯一路路線なんだから」と、

先を見越して、中国大陸側に不動産投資として購入に走る人もいるのではないでしょうか…。

 

 

香港は、ガス電気といったエネルギーは、

中国からパイプで引いています。

それも「一帯一路」のプロジェクトの一つでもあるのですが、

インフラやエネルギーを中国に依存している以上、

実際のところ、香港こそこの経済協力なくしては、やってけなかったりする、という事情もあります。

 

 

完全に首根っこ持ってかれちゃってる感じです。

 

 

 

デベロッパーの株価上昇

 

 

実は「粤港澳大湾区構想」の発表の後、

このエリアの開発に乗り出しているデベロッパーの株価が上昇しました。

私の知るのは

 

龍光地産(中国本土)

中国奥園地産集団(中国本土)

恒基兆業地産(香港)

新世界発展(香港)

 

…の上記4社。

 

 

中国本土側のデベロッパー2社は、結構、

香港側のデベロッパー2社も、そこそこ、

株価上がりました。

 

 

これは、この「粤港澳大湾区」の開発に投資する魅力を感じている人が存在することを意味しています。

開発業者にお金が流れるということは、

結果的に、「粤港澳大湾区」を促す流れを生むことになり、

香港と中国が一体化してくると、これまであった香港の経済的ポジションが低下してくるのではないか、と懸念されています。

 

 

革命をくぐり抜けて、

自由を求めて香港まで必死に逃げてきた人たちとその子孫にしてみれば、

そこまでして築いてきた香港での生活がこうなってくるのは歓迎できない、

…というのが正直なところなのではないでしょうか。

 

 

 

さいごに

 

 

最近ニュースを見ていて、

すごい時期に香港に住む機会を得て暮らしているんだなぁと感じています。

今後香港に長く住まう方々がこの記事をご覧になっていらしたら、

完全なる外国人目線で書いたこの記事に不快感を感じていらっしゃらないか、

ちょっと心配しております。

(もしそうだったらゴメンなさい)

 

 

どうなるんだろう?香港。

外国人だし、住んで数年のペーペーの身分ですが、変化を感ぜずにいられません。

例えば、最近、久しぶりに東涌(トンチョン)に行きました。

実はここ、昨年、中国の珠海市、マカオ、香港のランタオ島(東涌があるエリア)つなぐ大きな橋「港珠澳大橋」が開通したばかり。

車でこの3箇所を行き来できるようになって、

東涌のショッピングモールは、普通話を話す人でごった返していました。

インフラが一つつながるだけで、こんなに街行く人の様相が変わるものか!と衝撃を受けていた矢先の「粤港澳大湾区構想」の発表だったので、

香港に住む者として記録に残しておこうと思い、今日はこの話題を投稿しました。

 

 

また気付いたことがあったら書くと思います。

その際はどうぞお付き合いください。

 

 

それでは またねー